調理場という戦場

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『調理場という戦場』ー著 斉須政雄 

Amazon.co.jp: 調理場という戦場―「コート・ドール」斉須政雄の仕事論 (幻冬舎文庫): 斉須 政雄: 本

 

 

読んだ後、「すげー・・・・・。」

と圧倒される本。

 

 

『仕事への姿勢』や『人生の在り方』をこの本を通じて学ぶことができた。

 

 

 

 

この本の著者である斉須さんは、23歳で渡仏し、

そこで日が出る前の朝早くから、みんなが寝静まった夜遅くまでほぼ毎日

10数年間、レストランでフランス料理の下積みを積む。

 

 

その後、日本に戻り小さなレストランを本気でやっていく。

 

 

 

 

そんな斉須さんの言葉、想いの一部を書き残そう。

 

 

 

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「あんたがやらないで、若い人がやるようになるか」

 

 

 

「調理場の床には木屑がまいてあった」

「落としたら何もかもお客さんに出せなくなる」

 

 

 

「やりすぎを自分の常識にしなけりゃ、人と同じ水準は保てまい」

 

 

 

「姿勢は言葉を超えて伝わる」

 

 

「人が他人を判断する時に目を留める所は『ひとつひとつのことをきちんと処理しているかどうか』ではないか」

 

 

 

「一生懸命に仕事をやってる人には、一生懸命な人の言葉しか通じない」

 

 

 

本田宗一郎の言葉を引用。

 

『資本がないから事業が思わしくないという声をよく聞くが、

それは資本がないからではなく、アイデアがないからである。

良いアイデアには国境がなく、良い製品には国境がない。

どの時代にも残るのは、独自の技術と製品だけだ。

そして、うまくいっていない会社には、

何よりも新規の開発や開拓はない』

 

 

「万全のスタートは誰にもできっこない」


「『もっと万全になってから』と考えていたら、いつだってスタートできっこない」

 

 

「おおもとにある考えがきちんとしているからこそ、仕事もちゃんとできていく」

 

 

「やったことは、もうわかっている。わからないことに挑戦する方が面白い。」

 

 

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僕が最初に驚いたのは、10数年の下積み生活。

 

30を過ぎても、自分は下積みとして働けるだろうか?

 

斉須さんの生き方と、忍耐強さ、料理人の大変さを知ることができた。

 

 

そんな人生もあるんだ。

 

 

 

調理場の緊張感だったり、人生を本気で生きてる感じがひしひし伝わってくる。

 

 

 

本のなかで引用している

本田さんの言葉もグッとくる。

 

 

自分がアイデアを出して必死になり、あきらめなければ

結果は自ずとついてくる。

 

 

 

ほんとに様々印象に残ることはあったけど

僕がこの本で一番考えさせられた言葉は

 

 

「おおもとにある考えがきちんとしているからこそ、仕事もちゃんとできていく」

 

 

という言葉。

 

 

 

いかに方法論を上手く使えても

倫理的におかしいことであれば、支持されない。

 

 

逆に、方法論はできなくたって、その人が必死になって考え

正しいことをしているのであれば、人は支えてくれる。

 

 

 

 

『こういう事をやる』

という前に

『こういう姿勢でやる』

が大事になる。

 

 

 

奥深くの自分のこだわりだったり、考えの深さが、大事なんだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

僕には『おおもとの考え』がまだまだしっかりしてない。

 

 

人に恥じない姿勢でいるか。

人にけなされても反論できるような考えで行っているか。

本当にそれをやってもいいのか。

その行動が人の信用を奪わないか。

 

 

もっとおおもとの考えを突き詰めるべきだ。

 

そして、そういった「姿勢は言葉を超えて伝わる」んだと思う。

 

 

 

 

 

自分を省みる。

 

自省の時間にもっと深く考えていこう。