「たましい」と「姿勢」
『一球入魂』
僕は12年間野球をやっていたが
ずーっとこの言葉を聞いてきた。
あまりにも身近な言葉だったからよく考えもしなかったけど
すごく大事なことだったんだな、とふと思った。
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『一球入魂』とは
打つ人も、守る人も、投げる人も、捕る人も
自分に来たその一球に魂を込めて扱いなさい
という意味だと僕は解釈した。
一球一球に魂を込めることで
野球のプレーが上達するし、つまらないミスも起さなくなる。
心持ちが野球を上手くさせるのだ。
所変わって、吉田カバンというカバン製造会社がある。
その会社のモットーは
「一針入魂」
一針一針、魂を込めてカバンを縫うことで
本当にいいものを作り上げる。
このように
上達しよう、いいものを作ろう、と思ったときには
魂を込めるぐらいの気持ちで挑むことが求められてくる。
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では、人生においてはどうだろう?
人生を実りあるものにしたい、日々の仕事や生活を良くしたい、
と思ったときにも、同じように魂を込めるべきなんじゃないか?
「一日入魂」「一瞬入魂」
日々や、その瞬間ごとに魂を込めて過ごすことで
翌日、その翌日、といいものになってくるんじゃないかと思う。
「魂を込めて毎日を過ごしているか?」と聞かれれば
お互い気持ちよく頷けないだろう。
「生きているうちは、日々死に向かって過ごしている」と言っても過言ではない。
そう思うと、何も考えずにぼーっとしたり、
よく考えてみればバカバカしいことに時間を費やしていられるだろうか?
一瞬一瞬を大切にし、よりよくするために魂を込める気持ちで
日々を過ごしていきたい、と思う。
とは言っても、常に魂を込めて生活していくのは、やはり難しい。
そんなに常に気を張っていることはできないと思う。
でも、ある時ふと、「一日入魂だ」と思えば、
その取り組み方や、その日に対する姿勢が変わり
背筋が伸びると思う。
人に対しても、姿勢は変わってくると思う。
頭の片隅に置いておいて、しっかりしないと、と思ったときに
思い改めるように心がけたい。