軸の1冊

記念すべき一冊目。

 

道をひらく

著者 松下幸之助 発行 PHP研究所

 f:id:foxboro:20141011221522j:plain

一冊目に選ぶべき本かな、と直感で選んだ一冊。

 

そもそもこの本を読もうと思ったきっかけは

「経済界で成功してる人ってどんな考えしてるんだろ?」

って思ったから。

 

本を読む前は、「いかにして金を稼ぐか。」って考えてるんだろうな

って思ってたけど・・・衝撃が走る本だった。

 

 

松下幸之助さんは、松下電工の創業者(現パナソニック)。

言わずもがな、日本の大企業。

 

成功者は何を考えているんだろう?

 

最初に出てくるこの言葉をそのまま載せたい。

_____________________________________________________________________

 

 

自分には自分に与えられた道がある。

天与の尊い道がある。

どんな道かは知らないが、ほかの人には歩めない。

自分だけしか歩めない、二度と歩めぬかけがえのないこの道。

広い時もある。せまい時もある。のぼりもあればくだりもある。

淡々とした時もあれば、かきわけかきわけ汗する時もある。

 

この道が果たしてよいのか悪いのか、思案にあまる時もあるだろう。

なぐさめを求めたくなる時もあろう。

しかし、所詮はこの道しかないのではないか。

 

あきらめろと言うのではない。

いま立っているこの道、いま歩んでいるこの道、

ともかくもこの道を休まず歩むことである。

自分だけしか歩めない大事な道ではないか。

自分だけに与えられているかけがえのないこの道ではないか。

 

他人の道に心うばわれ、思案に立ちすくんでいても、道は少しもひらけない。

道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。

心を定め、懸命に歩まねばならぬ。

 

それがたとえ遠い道もように思えても、

休まず進む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。

深い喜びも生まれてくる。

_____________________________________________________________________

 

 

考えてみれば、自分の人生って、自分のものだよな。

他人の人生を憂い、悩んでいても、それは自分の人生じゃないもんな。

当たり前だけど、そうだよね。

 

 

この「道をひらく」には、金儲けの為にどんな考えが必要か、なんて書いてない。

むしろ、人間ってこうありたいよね、こういうことを忘れちゃいけないよね

という、「金儲け」についてよりも「人とは」ということについて書かれてる。

1ページ1ページ、深く、考えさせられる。

 

 

この本を通読した感想としては

 

松下幸之助という、経済界で成功した人は

経営者という立場の前に

一人の人間として、模範にすべきものを備えている。

 

人から尊敬される人だからこそ、経済界でも成功できたのかもしれない。

 

 

まず、自分は、人間として成長しよう。

そう思えた一冊だった。

僕の考え方に軸を与えてくれた1冊。

 

必ず一回は読んでおいて損はない本だと、自信を持って言える一冊だった。